不動産査定の仕組みと正しい見方|査定額に惑わされないための基本知識

那覇市上間にある不動産会社HOME KAFUKA(ホームカフカ)です。

今回は、不動産査定の仕組みと査定額を見るときに大切なポイントを、専門家の視点からわかりやすく解説します。

1. 不動産査定額って、なぜこんなに違うの?

不動産を売却しようと考えたとき、まず最初に行うのが「査定」です。

複数の不動産会社に査定を依頼すると、「なぜこんなに差があるの?」と驚くこともあるでしょう。

「高く売れるならラッキー!」と思いたい気持ちもわかりますが、実は査定額には“カラクリ”があります。

2. 査定はどうやって決まる?3つの基本と評価方法

2-1.査定の種類:机上査定と訪問査定

まず、不動産査定には2種類あります。

 ・机上査定:住所や面積などの情報をもとに、データ上でざっくり算出

 ・訪問査定:実際に物件を見て、状態や周辺環境などを加味して算出

複数の不動産会社に依頼を行う場合は、ほとんどが「机上査定」です。「簡易査定」ともいいます。

「机上査定」はスピーディーですが、精度はやや低め。一方、「訪問査定」は時間がかかりますが、より正確な金額がわかります。

2-2. 査定の評価項目とは?

査定額は以下のようなポイントを総合的に見て決まります。

 ・立地(駅からの距離、周辺施設)

 ・土地 / 建物の面積

 ・築年数・建物の状態

 ・接道状況(幅・方角・公道/私道など)

 ・近隣の取引事例(最近売れた似た物件の価格)

得に接道状況は重要となり、建物を建てるためには「幅員4m以上の建築基準法上の道路に、土地が2m以上接道している」ことが必要となります。

現在、建物が建っていても、接道が取れていなければ、再建築不可となります。

2-3. 査定方法は主に3つ


不動産会社は、以下のいずれか、または複数を組み合わせて査定額を出します。

例えば、戸建ての机上査定では、土地の価格を「公示地価」または「実勢価格」「取引事例比較法」で算出し、建物は「取引事例比較法」「原価法」で算出し、合算したものを査定額とします。

土地

 ・公示地価

 ・基準地価

 ・相続税路線価

 ・固定資産税評価額

 ・実勢価格

建物

 ・取引事例比較法:類似物件の取引実績から比較

 ・原価法:建物の建築費用から現在価値を算出

 ・収益還元法:将来得られる収益から逆算(投資用物件向け)

3. 査定額は“売れる価格”ではない!?よくある誤解


ここで一つ、重要な注意点があります。

査定額は「売却保証」ではなく、「目安」に過ぎないということ。

不動産会社の売上は仲介手数料です。売り物件がないと経営が成り立ちません。

不動産会社によっては、媒介契約を取りたいがために、あえて高い金額を提示するケースもあります。

しかし、相場よりも高すぎる価格で売り出してしまうと、反響が少なく、売れ残ってしまうリスクが高まります。

その結果、「値下げ → さらに印象が悪くなる → 長期化」という悪循環に陥ることもあるのです。

長期化した場合は、内覧者から「何か問題のある物件なのでしょうか?」という問い合わせをいただくこともあります。

高い金額が提示されたというだけで、不動産会社を選ぶのはあまりお勧めできません。

4. 信頼できる不動産会社の見極めポイント


査定額が高いか安いかだけで判断するのではなく、「なぜその金額になるのか」をきちんと説明してくれる会社を選びましょう。

根拠が明確で納得感があるか?

周辺相場や取引事例の資料を提示してくれるか?

「強気すぎる売出価格」へのリスク説明があるか?

こうした誠実な対応こそ、最終的に納得できる売却につながります。

まとめ:査定額に一喜一憂せず、冷静に判断を

不動産査定は、売却の第一歩。

査定額はあくまで“参考価格”であり、実際に売れる価格とは異なります。

複数の会社に査定を依頼し、数字の背景をしっかりと比較検討しましょう。

そして、信頼できるパートナーと一緒に、納得できる価格での売却を目指すことが大切です。

不動産の査定をご希望の方へ


弊社では、周辺相場や物件の特徴を丁寧に分析し、根拠のある査定をご提供しています。

「まずは価格だけ知りたい」というご相談も歓迎です。お気軽にお問い合わせください。


株式会社HOME KAFUKA(ホームカフカ)

那覇市上間240番地2

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